wedding_syukufuku

636: 1/3[sage] 2009/09/13(日) 23:13:58
私はウエディングプランナーをしてる。
いままで、たくさんの幸せのお手伝いをさせてもらったけど
忘れられない結婚式があります。

新婦は私より大分年下の10代で可愛らしい子。
新郎は彼女より20歳ほど年上の優しい方でした。
年の差カルは珍しくないけど、このときは一筋縄では行かなかった…

新婦はお父様に育てられたんだけど、お父さんが
「結婚は勝手にしろ。でも式には出ない」
と言い張っていた。

でも2人は
「みんなに祝ってほしい」
と希望した。

ええ、頑張りましたよ。
新婦のご実家に2人と一緒に何度も行きました。
頭も何回下げたかわかんない。

お父さんに「お前は関係ない」と言われました。
はい、その通りです。

でも私は2人の結婚式を2人が望むものにしたかった。
最高の1日にしたかった。
だって、それが私の仕事だから。




637: 2/3[sage] 2009/09/13(日) 23:14:42
意見も愚痴も私に集まってきて正直キツかった。
面倒くさいと思ったこともある。

でも、ある日、お父さんから
「お前一人と話したい」
と電話がかかってきたんです。

すごい怖かったよ。
「何を言われるんだろう?」って。

約束した日、指定されたところに行った。
お父さん、いつもは顔も話し方も怖いんだけど
その日は、すごく大人しく小さな声で話した。

娘さんが生まれた日のこと。
小学校の運動会で張り切ったら「お父さん恥ずかしい」と言われたこと。
中学の頃は話し掛けても、ろくに答えてくれなかったこと。
でも、修学旅行のお土産に携帯ストラップを買ってきてくれたこと。
本当に嬉しくて今でもストラップ付けてること。
「結婚したい人がいる」と初めて言われた日のこと

などなど。
いろいろ話してくれました。

「娘が本当に可愛い。
娘が選んだ男に間違いはないと思ってる。
でも気持ちの整理がつかない」

って、お父さんは言っていた。
泣いたね、あれは。

最後にお父さん、恥ずかしそうに
「結婚式ってどんな服を着ればいいんだ?
もう何年も服を買ってないからわからないんだ」って。

夜、娘さんに電話して、その日のことを話した。
娘も新郎も号泣。
私も号泣w

数日後、娘と私とお父さんで服を見に行ったよ。

638: 3/3[sage] 2009/09/13(日) 23:15:23
で、ついに結婚式の日。
無事に大成功!かと思ったんだけど
ブーケトスで娘がブーケを投げない。

「なんでこっち向いてきょろきょろしてるの?」
と思ったら、娘がすたすたと歩いてきた。
そして、私に手渡しでブーケをくれた。

まわりの人たちは拍手。
どうやら、お2人とお父さんは
結婚式に至るまでのことや私のことを参列者に話してたみたい。

もう、本当にあれは嬉しかった。
涙が止まらなかった。
今でもあの時の体の震えと彼女の笑顔が忘れられない。

正直「出過ぎた真似なんじゃないか?」とか
「自分のやってることは正しいのか?」
とか考えてしまうこともあった。

でも、たくさんの人が
「いい結婚式だった」
と言ってくれたから良かった。
もうそれだけでいいかな、と。

今年、2人から「赤ちゃん生まれました」の年賀状が届いた。
赤ちゃんを抱いたデレデレのお父さんの写真付きでw

641: スペースNo.な-74[sage] 2009/09/13(日) 23:33:14
>>636

いい話だなあ
楽しい事ばかりじゃないだろう仕事をやめられないのは
こういう事があるからなんだろうな

644: スペースNo.な-74[sage] 2009/09/14(月) 01:16:37
いいな、こんなプランナーさんの所で結婚式挙げたいよ
相手がまだ見つからないけど

引用元: ・あなたの心がなごむとき~第52章






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