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616: 名無しさん@おーぷん 16/03/19(土)23:39:10 ID:sYM
私には小学校高学年の頃に大親友のAちゃんがいた。
相思相愛の超仲良しで、学校でも帰宅中も放課後もべったり。
Aちゃんは地元の旧家の家の子で、社宅の団地に住んでいた私とは違い
広くて大きな家に住んでいて、近隣に親戚が沢山いた。
そのAちゃんには従姉妹Bがいて、その子も同じクラスだった。
Bは当時「知恵遅れ」と言われていたんだけど、おそらく自閉症の子で
勉強は中の下程度の成績で、特に暴れたり等はなくておとなしいけど
お友達は皆無。だからいつでもAちゃんの側にいた。
別に何をされるわけじゃないんだけど、私はAちゃんが大好きで、とにかく独占したかった。




Aちゃんも同じだったと思う。だからBは本当に邪魔だった。
帰宅時もついてくるし、A宅とB宅はとなりだから放課後もAちゃんについてくる。
どうにか出来ないの?とAちゃんに聞くと、お父さんが仲良くしてあげなさいって言う
と言っていた。Aちゃんも泣いて「いつも一緒で嫌だ」と言った事もあるようで
(親戚間では双子の扱いだったらしい)それでも「従姉妹なんだから我慢しなさい」と
言われていたらしい。
それでも私たちはまだ小学生だったし、「あっちに行って」とか騙して置き去りとか
よくやったけど、それについて特にAちゃんが親に叱責されるとかはなかった。
そんなある日、どこまでもニヤニヤしながらついてくるBが心底気持ち悪くて
わざとAちゃんが隠れて、私がBに「Aちゃんはあっちにいるよ」と
沼地を埋め立てている工事現場を指さして言った。(現在はマンションが建っている)
Bは工事現場の方へAちゃんを探しに行った。
Bはそのまま二度と戻らなかった。
大騒ぎになったけど、私とAちゃんは二人で遊んでいたから知らないと言った。
あとの事はよく覚えていない。
その後うちは父が転勤になり、そこの団地から通えない事はなかったはずなのに
都心の社宅に引っ越した。
Aちゃん宅もお父さんの社宅に入って、たまたま双方の社宅は隣同士の団地で
小学校は残念ながら別だったけれど中学は一緒で、40年来の友情は今も健在。
先日AちゃんにBの事を尋ねたら、Aちゃんもよく覚えてなかったけれど
B母(A父の妹)が毎日A宅の玄関前で騒いで大変だったので
引っ越ししてそのままウザイ親戚たちとは疎遠になったそう。
社宅に入り、狭くても家族だけの生活は本当に気楽で楽しかったと言っていた。
親となった今ではBは可哀想な子だったとは思うけれど
当時も今も、罪悪感はまるでない。

引用元: ・奥様が墓場まで持っていく黒い過去 Part.3






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